株で利益を出す方法のひとつに、「株主優待」があります。
株主優待とはどういったものなのでしょうか。
株主優待とは
前の記事でも少し説明しましたが、株主優待は株を持っている人(株主)へのプレゼントやおみやげのようなものです。
企業が自社を宣伝して株主を増やしたり、株を長期的に保有してもらったりするために設けられています。
全ての企業が取り入れているわけではありませんが、上場企業の約40%が株主優待を実施しています。
株主優待の例
どのような優待品があるのか例を見てみましょう。
優待券や割引券
・日本マクドナルドホールディングス:食事優待券
・すかいらーくホールディングス:株主優待カード
自社商品
・ライオン:自社製品詰め合わせ
・ダイドーグループホールディングス:6,000円相当の株主優待品
金券
・タマホーム:QUOカード
・ぴあ:シネマギフトカード、図書カード
その他、カタログギフトや特産品などを優待品にしている企業もあります。
また、株の保有数や保有期間に応じて、優待内容が豪華になる企業もあります。
株主優待をもらえる条件
株を持っていれば、優待を受けられることがわかったと思います。
では、具体的にどのような条件で株主優待をもらえるのでしょうか?
実は「権利確定日」という日に株を持っていることが、株主優待をもらえる条件となります。
権利確定日 1 日だけ持っていればいいので、その前日に株を買って、次の日に株を売ってしまっても構いません。
権利確定日とは、株主の権利が得られる確定日のことです。
各企業によって日付が決められていて、決算月の末日に設定されていることが多いです。
実際には株主名簿に記載されるまでに2営業日かかるため、権利確定日の2営業日前(権利付き最終日)までに株を購入しなければなりません。
この日に株を持っていれば、あとは2~3ヶ月ほど待つだけで優待品が自宅に送られてきます。
権利付き最終日を過ぎれば、株を売ってしまっても株主優待を受けられることになります。
しかし、権利を得て株を売る人が増えるため、株価が下がる傾向があります。
そのため、せっかく株主優待をもらっても、株価が下がって損する金額のほうが多くなってしまう場合があります。
そのリスクを避けるための方法として、「クロス取引」があります。
次の記事で詳しく説明していきますね。